ナタリー・デセイ/ドビュッシー歌曲集
そんなこんなの後、梅田のタワレコで、デセイ様のドビュッシーの新譜を聞いたのですが、これまた、ガツンとやられました。デセイ様、素晴らしい!もちろん、カッサールの伴奏もなかなか良いです。
デセイ様の何が素晴らしいかって、やっぱ、これぞフランス、これぞドビュッシー!っていう歌い方ですね。
1曲目の「星月夜」を、手元にあるCDのメストレのハープ伴奏によるダムラウの演奏と比較してみると、やっぱりダムラウはドイツ系だなと。
素人にも見分け易いのは、ハイトーンのAの維持の仕方とか、その持ってき方とかでしょうか。
それだけじゃないんですけど、デセイ様には、フランスで育まれたからこその歌い方があり、ドビュッシーファンを満足させてくれるというか、とにかく、素晴らしいです。
で、早速、このCD買ったのですが、このCDには、なんと、「小組曲」の「メヌエット」の原曲が入っていたのでした。「艶やかなる宴」という曲です。「小組曲」の「メヌエット」は、「艶やかなる宴」を下敷きにして、作曲されたのですね。
あと、わかったのですが、「小組曲」の各曲のタイトルは、ヴェルレーヌから取られているようで、それがこの曲の演奏のヒントとなっているのですね。
やっぱ歌曲って重要だなぁ。
さらにさらに、「月の光」も、いい曲だぁ!と思って、楽譜を確認したら、この曲は、♭6つではなく、♯6つなのです!ここで、問題となるのが、ドビュッシーは、どういうときに♯の多い曲を書いたか?♯が多いという調に、ドビュッシーは、どんな象徴を託していたのか、ということです。
♯が多いので思い出すのは、先ず、「金の魚」です。そして、次が、「海」の「波の戯れ」の冒頭直後の我が愛すべき楽器のハイトーンソロのところです。
こういうことをつらつら考えると、ベルガマスクの月の光は、やや銀色がかっていて、歌曲の月の光は、やや金色がかっているのかと。
やっぱ声楽家以外も、ちゃ〜んと歌曲っていうか、詞がついた曲を勉強しないとダメですね。
さて、デセイ様のCD。「ピエロ」という曲も、面白かったです。フランス民謡「月の光に」のメロディーに基づいているのでございます。
こういうのを見ちゃうと、「雨の庭」で「もう森へは行かない」が引用されているのも、民謡とどういう関係だったのか、ということを考えざるをえないわけです。




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