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tysdag 1. juli 2008

オヤジと旅をした夏の一日

東京の地図を見てたら、ふと思い出した。楽器を買ってもらった日のこと。そして、その夏。

中学の三年間は学校の備品のオンボロ楽器で吹き通した。Lblncだった。一年下の後輩は、当時はご存命のお医者様をお父様に持ち、入学してまもなく楽器を買ってもらって、話題になった。二年下の後輩も、音楽の先生の家系とあって、入学してまもなく、すぐ楽器を買ってもらった。

それを横目で見ていて、うらやましかったか?と聞かれれば、そうでもない。学校の備品をずっと使えるし、学校のオンボロ楽器もまずい演奏には至らないだろうと信じていたからかもしれない。しかしそれはそれとして、やっぱり、高校に入ったら、自分の楽器が欲しい、とずっと思っていた。親からも、高校に入ったら、楽器を買ってあげる、と言ってもらっていたような気がする。それが我慢の口実、希望の灯だったかもしれない。

高校に入ったら入ったで、運よく、もしくは、運悪く、学校の備品を使わせてもらうことになった。銘柄はPrstn。古くて、堅い音のする楽器。学校の備品の楽器が使える以上、高校に入ったから楽器買ってくれと要求する必然的理由はなくなった。無理やり納得しつつ、夏まで吹いた。

で、その夏、中学の後輩たちの県予選に応援に行ったときのことだ。ひさしぶりに先生に会って、挨拶をした。楽器のことを尋ねられた。学校の備品を借りて吹いていると言ったところ、「なんだ、まだ楽器買ってないのか。高校に入ったら、買ってもらうって言ってたじゃないか?」などと茶化された。

そうだ!買ってもらうんだ!どうにかしても買ってもらうんだ!と親に交渉。ずっと続けるから、大学に行っても吹き続けるから、などと、いろいろ言い続けて、なんとか買ってもらうことになった。

東京の楽器屋に行ったのは、お盆が過ぎてからだ。田舎から何時間かかけて、オヤジと二人で東京にやってきた。

東京に着いてから、オヤジが、先ず、山手線に乗って渋谷に行くと言う。なんでもオヤジの会社の東京支店があるということだった。実際に渋谷に移動したのだろうが、その支店は渋谷のどこにあったか、覚えていない。

しかし、オヤジの会社のホームページで住所を調べ、Google Mapで行ってみた。そんなとこ行ったっけ???

もしかして、東京支店に行った目的は、自分の交通費を出張費で落とすつもりだったのか?今から考えると、そんなように思う。

渋谷のあと、山手線に乗って移動。そして、町田に住んでたオヤジの知り合いの友達の人と合流。そして、高層ビル群のうち、三角ビルに上った。

そうそう、思い出した。昼飯は、エレベータで上った食堂街のサンドイッチの店に入った。今でもその店の名は覚えている。う~ん、気分はおのぼりさん。

そして、そのあと目的の楽器屋さんに到着。田舎から出てきた音楽音痴な三人連れが、高尚な楽器屋に入って楽器選び。オヤジもオヤジの友達の人も音楽や楽器のことはわからない。

お店の人に出してもらった楽器が3本。有名なLr、次第に有名になりつつあったMrg、そして、当時も今も特に良く知られていないRgt。Balが持参した、特に良く鳴るとはいえないリードで3本を吹いてみた。たしか、そのリード、アメリカンだけど、そのリードで吹いた限りでは、Lrが一番暗い音がして、明るく硬かったのがMrg、そして、Rgtは中間の音色。お値段はというと、Lrがやっぱ一番高かった。だけど、当時のことだから、H十万くらいだったと思う。次がMrgで、一番安いのがRgtだった、と思う。

どの楽器も、当時のBal家にしてみれば、高い代物だった。しかし、せっかく東京まで来たのに、買わずに帰るわけには行かない。お店の人は最初に示した定価の2割をおべんきょうしてくれると言った。

あーだこーだと悩んで、そして決めたのが、Rgt。明るくもなく、暗くもなく、中くらいの音色の楽器。あとからしてみれば、Rgtにしては珍しい音がする楽器だった。それに、3本の中で一番安かったし・・・。

最後に、オヤジが、田舎から高い交通費を出してやってきたという理由を出して、C万まけてもらった。そして、Balの人生を方向づけたその楽器を手に入れたのだった。

楽器屋を出て、町田のおじさんと別れたあと、オヤジに連れられて行った先は後楽園。Balのオヤジ様は阪神ファンである。オヤジにとって後楽園は、東京に来た一番の楽しみだったに違いない。どれどれ、と当時のオヤジの歳を計算してみると、なんだ、今のBalより若いではないか?!

その後、どう彷徨ったか、後楽園を出て、またまた長旅をして、その日のうちに田舎に帰ったのだった。

久しぶりに思いだした劇的な夏の一日である。

あの日のことを偶然思い出した今、こうして頭の中に記憶が残っているうちに書きとめておこうと思った次第である。

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